Spring in a Changing World

Rod Johnsonのセッション。なんかマーケ色がわりと強かったので、あまりメモっていない。メモった範囲で。

ビジネス、技術の両面で変わる世界
  • JavaEEの失敗
  • よりシンプルな技術への指向
  • 世界的な景気後退
今は、リーンなソフトウェア(目的にフィットしており、シンプル)が求められている。

技術の変化がとてもはやいため、マネージャは開発者に頼らざるを得なくなっている。開発者は今、かつてない力を持っている。

今まではSilicon Valleyがすべてのルールを決めていたが、これからは世界中に主導権が分散する。言語の問題はあるが、徐々に解決していく。

OSSはシンプルであり、リーンな開発につながる。今後のソフトウェアはこうなる。
巨大ベンダー => OSSコミュニティ
パワーポイント上でうまく動くソフトウェア => 開発者に支持されたソフトウェア

JavaEEは、単独ですべてを解決しようとしているが、これはリーンではない。

日本でのSpringの利用率は、他国と比べて高くないが、これはSeasarというプロダクトがあるからだと聞いている。しかし、長期のトレンドで見れば、他国と同じようになっていくだろう。

Next Spring
未だに残る、JavaEEの複雑性を取り除く。例えば、プロジェクトの開始時にプロダクトを選択し、動作可能なまでに整えるのはいまだに面倒。
新たな挑戦者(RoR, Django, Zend...)もいる。
.NETも色々やっている。.NETの利点は、MSが全体像を考えてドライブしている点。Javaにはそのような役割を果たすものがかけている。Sunは、EnterpriseJavaの方向性を示すのに失敗している。ただ、MSは独占企業なのが問題。
Spring Sourceがその役割を果たす。MSとは違い、オープンなアプローチで、統合された、アプリケーションのライフサイクル全体をカバーするものを提供する。

具体的には...
  • Tomcatへの支援を継続する
  • ツールスイートを作る
  • クラウド製品を提供する
雑感
開発者のエンパワーメント、という流れはいいなぁ、と感じたが、それとSpring Sourceの取り組みの結びつきがあまりぐっとこなかったな。個人的には、インフラや言語コミュニティの話より、アプリケーションやアプリケーションモデルの話がききたかった。

「技術の変化が早いから、マネージャは開発者に頼らざるを得ない」という下りは、必ずしもそうはなってない面があるように思う。技術の変化が早いことに、古い技術に固執することで対応しようとしたり、完全に無視することで対応する人は結構いる気がするんだなぁ。

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QCon Tokyo 2009に行ってきた

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