QCon Tokyo 2011に、DDD読書会(JavaEE勉強会)のコミュニティ枠として参加させていただきました。初回開催となる2009以来2年ぶりの参加になります。
今回のセッションプログラムはビアパーティまであわせると総数が21で、以下の6つに分類されています。総プログラム数からすると多彩な内容ですね。
セッションの感想
QCon2009風に感想を分類すると、こんな感じでした。
[面白かった!]
[いまいち]
今回のセッションプログラムはビアパーティまであわせると総数が21で、以下の6つに分類されています。総プログラム数からすると多彩な内容ですね。
- クラウド
- Design & Patterns
- 技術
- クオリティ & テスト
- アーキテクチャ
- ケーススタディ
- ドメイン駆動設計:複雑な問題群に対する有用なモデルたち
- Webアプリケーションエンジニアが見てきたこの10年
- クラウドのデータアーキテクチャー設計の原則
- Understanding IA: The Extension of Man 2011
- クラウドコンピューティングの未来:10年後の情報システムを考える
- ドメイン駆動設計においてレガシーシステムを扱うための戦略
- アーキテクチャパネルディスカッション
QCon2009風に感想を分類すると、こんな感じでした。
[面白かった!]
- クラウドのデータアーキテクチャー設計の原則
- クラウドコンピューティングの未来:10年後の情報システムを考える
- ドメイン駆動設計においてレガシーシステムを扱うための戦略
- アーキテクチャパネルディスカッション
[ふつう]
- ドメイン駆動設計:複雑な問題群に対する有用なモデルたち
[いまいち]
- Webアプリケーションエンジニアが見てきたこの10年
- Understanding IA: The Extension of Man 2011
雑感
今回のQConでは、2年前に比べると統一的な方向性のようなものを見出すことはできませんでした。色々な人が色々なことをやっていて、その成果を個々に見ているような感じです。これは、僕が主に出席したクラウド系のセッションとDDD関係のセッションの方向性がかなり異なっているのが大きな理由かもしれません。
クラウド系
クラウド系で特に面白かったのは、佐藤一郎氏の「クラウドコンピューティングの未来:10年後の情報システムを考える」でした。この講演では、クラウドコンピューティングをソフトウェア技術中心の他のセッションとは異なった視点から捉えており、クラウドコンピューティングと物流業態との類似性や他の業態を模した異なる形態でのクラウドコンピューティングの可能性、アプリケーションとの関係、アプリケーションのビジネス化のヒントが散りばめられていて、非常に新鮮なものでした。
DDD系
DDDのセッションで面白かったのは、Eric Evans氏の「アーキテクチャパネルディスカッション」でした。ここでの収穫はなんといっても、Evans氏自らドメインエキスパートとのモデリングセッションについて、具体例を交えて生き生きと語ってくれたことでした。ドメインエキスパートとのモデリングセッション自体はDDD書籍にもいくつか例示されているのですが、どのようにしてドメインエキスパートとのモデリングに入っていくのか、的を絞ったモデリングセッションを続けるにはどうすればいいのか、どの程度の頻度でモデリングを行うのか、など実際に実行する上で不明な部分が多く、果たして現実的に可能なのだろうか、と疑問に思った人は多数いたように思います。今回は氏自らセッションへの入り方、雰囲気作り、関係の保ち方、焦点の絞り方といった部分を語ってくれたことで、こうした部分を現実感を持って理解することができました。こうした方法は、Model Exploration Whirlpoolというミニプロセスとして形式的にまとめられており、DDDの前進を感じることができました。
# 面白かったものについては、備忘録的に個別にエントリを書こうかと思います。
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