JavaScript第5版-コアJavaScript-

貯まったポイントで買ったものの、積ん読状態になっていたんだけど、仕事で多少絡みも出てきたので観念して読んでみた。ずいぶん前に第3版も読んでいたんだけど、自分が言語について色々知った+書籍自体がわかりやすくなった、ということなのか、コア編はさらっと読み終えることができた。

JavaScriptコアに対する実感としては、やっぱりJavaScriptはシンプルで、シンプルであるがゆえにカオスな言語だ、という感じ。速度さえ気にしなければ簡単に処理系を作れてしまいそうだ。

反面、言語仕様が薄い(実行環境が貧弱というのもあるかも)せいで他のOO言語&プラットフォームでやっているようなことをやろうとするとめちゃめちゃ手間がかかってしまう。モジュールの管理とか、名前空間とか、継承とか、ユーザーライブラリでやるこっちゃないよなぁ…なんかほとんど「CでOOやってみたよ!」みたいなノリを感じる。や、どっちかというとPerlか。どちらにせよ、素でやろうとすると、複雑すぎてやり方を覚えてなんかいられない。プロトタイプオブジェクトのconstructorプロパティを自分自身のコンストラクタに設定しなおすとか、どんだけめんどくさいんだよ…

しかし、ECMAScript4が潰えた今、classも名前空間もなくなってしまったわけで、Chromeでブラウザ戦争勃発なわけで、ブラウザがOSなわけで、JavaScriptはメイン言語なわけだ。こいつとつきあっていかざるを得ない。まぁそんな嫌いじゃないんだけど…自由で、カオスで。だけど、自由すぎて自由度がなくなってる感じがちょっとするんだよな。

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