2007年1月22日月曜日

ウェブ進化論-User Generated Content-

 User Generated Content(UGC)について正確な定義は持ち合わせていないが、要は既存の供給者ではない、ユーザーが(たいていは無償で)提供するコンテンツのことだ。具体的には、Blogによる記事だとか、オープンソースソフトウェア(OSS)だとか、YouTubeの動画とか、そういうやつだ。主にテキストベースのコンテンツが対象なのは、Webインフラのサポートがテキストに対しては段違いに厚いからだろう。

 UGCはなぜこんなにメジャーになったのか?
  • 情報公開の手間を削減するテクノロジの出現
  • 情報公開に対して対価を与えるインフラの整備
まずはこの2つの要因により、情報公開のインセンティブが劇的に高まった。ただし、これだけではクズのようなコンテンツが世界中に溢れ、見捨てられて終わりだ。UGCが既存産業に対してここまで驚異となったのは、
  • 情報を整理するテクノロジの進歩
このせいだろう。Googleが強いのは、これらすべてに噛んでいるからだ。情報公開の手間を削減するテクノロジとして、BloggerやCalendar、Note、Map、Earth、Picasa、Youtube、Videoなどの豊富ツール群を。対価を与えるインフラとして、AdsenseとAdwardsを。情報整理のテクノロジとして、検索エンジンを。

 じゃあ、UGCは自分たちにどんな影響を与えるのか?まず、供給者側の立場から見てみる。今までそのコンテンツを提供することで生計を立てていた立場からすると、世界中に趣味で作品を公開するユーザーが発生することですさまじく低コストの競合相手が出現することになるため、たいていは何かしらの打撃を受ける。UGCの生成側はといえば、現在では、良い作品を公開できれば一定程度の収入を得られるようなインフラができているため、(現状は少ないながらも)対価を得ることができるようになる。消費者側は、テクノロジをうまく使いこなせさえすれば、低コストで良質のコンテンツを手に入れることができるようになる。トフラーが言うところの「生産消費活動(DIY)」がくみ上げられ、現実経済に組み込まれたのだ。膨大な生産消費活動をテクノロジの力で整理することで、産業の枠組みを変えている。

 では、UGCは産業をどの程度変えてしまうのか?たとえばソフトウェア産業では、業務ドメイン(適用領域)に特価しないようなOSSが豊富にそろいつつあるので、ミドルウェアベンダやツールベンダにはかなりの驚異となった。実際にかなりの企業が打撃を受け、市場から退場していった。しかし、梅田氏も書いているように、IBMやRed HatはうまくOSSを取り込むことに成功した。OSSはボランティアによるコミュニティによってのみサポートされるため、信頼性が求められる企業システムへの導入には顧客から難色を示されることもある。そんな場合に、IBMやRed Hatが有償サポートを提供するという形で一枚噛むのだ。
要は、信頼性が欲しければ、ボランティアではなくて有償のサービスを、というわけだ(実際は大差ないと思うが)。ニュースメディアメディアについても同じような状況だろう。Blogのライターには、マスメディアのような取材をする特権がないので、アクセスできない一次情報はどうしても存在する。ただし、ソフトウェア業界と異なり、Blogライターは、ライターの数と、プロの記者と異なり現場の当事者であるというリアリティおよび専門性で対抗しつつある。
 User Generated Contentはものすごい競争を生みそうに見えるが、こうして実際に競合が起こった業界を見てみると、やはりどこかの時点で均衡するもののようだ。
商用サポートの信仰が薄れる、マスメディアに対する信頼性が低下するなどの社会常識の変化や、マスメディアの特権の縮小などの制度の変化とともに、少しずつ均衡点も移動していくだろう。しかし、これらの変化のスピードはかなり遅いうえに、既存の組織もUGCを取り込む動きを見せているため、一定程度変革が進んだ時点で減速し、うまくいけば何か新しいものが生まれるのだろう。

 User Generated Contentが勃興してくる業界はどんな業界だろう?まずは、対象が無形資産のものについて、テクノロジーの進歩と歩調を合わせるようにして野火のように広がることが予想される。写真や動画、音楽などについてはかなり進んできている。
さらに、オンラインで設計情報を取得し、対応する材料を投入することでリアルな製品を作る「デスクトップ製造機」の研究が進められている。現在ではかなり単純なものしか作ることはできないが、将来的には複雑な機械を製造することも視野に入れているようだ。こうなると、UGCとして現在は有形資産と見なされているものすら対象に入ってくることになるだろう。デザイナが食器の設計情報を直接ユーザーに売れる時代がくるかもしれない。

2007年1月21日日曜日

ウェブ進化論をやっと読んだ

僕は、大手のシステムインテグレーターに勤務している28歳だ。主に大企業のシステム発注を受け、スクラッチ開発して稼いでいる。
多くの正社員は技術についてそこまで詳しいわけでもなく、技術に重きを置いている人も少ない。ほとんどの正社員は、専らプロジェクト管理やらリスク管理やら顧客折衝やらをやっている。ウェブ進化論の言葉を借りれば、旧世代で、ロングテールをすくうにはコストが大きく、不特定多数無限大への信頼はなく、こちら側のシステムを開発しているような企業だ。そこで、僕は方式設計やソフトウェアアーキテクチャの構築をやっている。

ネットの世界に住んでいる、というほどではないが、仕事もPC上でやるし、GMailもGoogle CalendarもdeliciousもGoogle PersonalizedSearchも使っているし、オープンソースソフトウェアも使っている。Google ReaderでRSS配信されたBlog情報を日々読み漁ってもいるし、こうしてBlogを書いてみようとも思っている。仕事をすすめる上で、ネット上の組織・個人の情報を利用するのも日常茶飯事だ。あまり積極的に情報を配信しているわけではないが、それなりにネットとかかわって生きている。

さて、自分とそのまわりで起きている変化といえば…
まず、職場では…
  • オープンなツールの採用が加速
    • システムの一部としても、開発環境としても
  • Web2.0の流行に伴う、Ajax流行の兆し
  • オープンソースの拡大により、開発者の裾野が増加
  • 開発環境のオープン化、コモディティ化により、ある一定レベルまで達した開発者が劇的に増加
  • 社外技術者との交流が増大
  • SIビジネス自体に対する懐疑心の広がり
  • 自社の仕事の進め方に対する懐疑心の広がり
    • Googleに伝え聞くような高生産性の職場に比べた、官僚的な職場への失望
    • ISMSによる過剰なセキュリティ対策によるさらなる縦割り化進行
そして個人では…
  • マスメディアへの依存度はますます低下
  • RSS+Blog+ソーシャルブックマークによる、浅く(マスとは比較にならないほど)広い情報収集が加速
  • クライアント側で持つ情報量が減少、サーバー側で持つ情報が増加の一途を辿る
  • ポータブルな個人環境がいつの間にか実現
てなわけで、PCの機能・性能に対する要求は間違いなく低下している。ゲイツの考える未来に魅力を感じることもあまりない。今、PCの価値といえば、数多くの周辺機器(デバイス)がストレスなく扱えるということくらいだ。iPodとかWebカメラとか、デジカメとかそういうやつね。でも、本当にその程度だ。大半の時間はWeb上のサービスに使っている。クライアント内に転がっている、死んだネズミみたいに動かないコンテンツより、ネット上の日々変化し続けるコンテンツの方が面白いに決まっているのだ。

ウェブ進化論について、理解できた気がするところ、そうでもないところも含めて以下のようなトピックでまとめていきたいが、とりあえず…Googleや成功するWeb2.0企業がたどってきた足跡を、必要以上に歴史の必然のように扱うのはやめることにする。環境と、多様な生態系と、時間と…その中から淘汰されて、奇跡的に生き残ってきたのがGoogleなのだ。研究開発のように、大多数の無駄死の上に成り立っているいることは、忘れちゃならない。だから、Googleが築き上げてきたものがすごかったとしても、Googleは絶対じゃない。Googleが一見正しい判断を下し続けてきたように見えても。
だから、Googleを分析することで、Googleが辿ってきた足跡をたどれると思うのはたぶん意味がない。同じことを二度起こせるほど世界は単純じゃないし、同じ環境は二度と戻ってこないのだ。当たり前だけど、これを出発点にする。

■Google&Web2.0

■User Generated Contents

■情報革命の位置づけ

■SI企業の立場から
・Googleを支えた三大潮流を、SI企業はなぜ活かせなかったのか?
・SI企業は、今からこれらを活かすことはできるのか?
・これらを受け入れるためのマインドセットとは何なのか?
・では、三大潮流はSI現場をどう変えたのか?

2007年1月17日水曜日

iPhoneはどこが革命的なのか?

僕は、伊藤洋一のRound Up World NowというPodcastを聞いている。
マクロな経済の話や政治の話なんかはわりと納得できるような話が多いなぁ、と思って楽しんで聞いているが、個別企業についてなどのミクロなコメント、特にテクノロジー企業についてのコメントはどうも的はずれなことを自信満々言っていることが多い。
さきほど1月12日放送分を聞いたが、今回はかなりひどかったように思う。

今回の放送で、伊藤氏はiPhoneについて熱く語っていて、以下の2点が革命的な点だと言っている。
  1. 音楽プレイヤーとしての機能も持っているが、あえてPhoneという名称を冠して売り出すことで、Apple(SteveJobs)が携帯電話業界に参入するという強いメッセージを打ち出している点
  2. iTunesの資産を持ち歩くことができる点
これをふまえた上で、AppleはSoftwareを中心に考えているのが革命的だ、日本はハード中心すぎる、と批判している…けど、なんだか全体的にわけがわからない。
まず1点目の、Appleが統合対象とする製品を携帯電話やテレビにまでのばし始めたという点。これは、iPhoneの革命的な点ではなく、そもそもここで議論すべき内容かどうかも微妙ではある。それは置いておいたとしても、統合対象を広げていることが革命的なのであれば、SONYやMicrosoftはどうなるのだ?松下は?彼らはかなりの製品ラインナップをそろえているが、革命的なデバイスを出しているとは思われていない。

僕が思うに、(革命的かどうかはわからないが)重要なのは統合対象を増やしていることではなく、はじめて統合が受け入れられつつあることだろう。
僕はソニーエリクソンの携帯を持っているが、パーソナルデータを持ち歩くことも音楽を持ち歩くことも難しい…同期しつづけるとなると、ほとんど不可能だ。
WindowsMobile携帯では、OutlookやMediaPlayerのデータをストレスなく持ち歩けるだろうか?少しはマシだろうが、挿すだけで自動的にシンクはしないし、日常的に同期するとなるとやはり面倒が多い。
そもそも、僕にとってはWindowsMediaPlayerやSonicStage、ConnectPlayerでデータを管理すること自体がストレスフルだ。音楽配信サービスを利用する場合も、クライアントソフトウェアとうまく統合されたものはない。

反面、AppleにはiTunesという使いやすいデータ管理・同期用ソフトウェアが存在する。そして何より重要なのは、iTunesとiPod、iTunesStoreがお互いの存在を前提に開発されていることだ。iPodとはiTunesが管理するデータをそのまま外に持ち出せるデバイスであり、これを実現するためにiTunesも最大限の配慮をしている。また、音楽・動画配信サービスであるiTunesStoreもiTunesからの利用を前提に作られている。コンテンツ配信サービス⇔クライアントソフトウェア⇔ポータブルデバイスが可能な限り統合されているわけだ。これとまったく同じ状況が、今度はアドレスやブックマーク、予定などのパーソナルデータにももたらされるのだ。さらに、AppleTVではiTunesが管理するデータを大画面化がすすむテレビでも利用できるようになる。

結局、MicrosoftやSONYとAppleの違いは何なのか?これはもう、ずいぶん前から言い古されてきたことだが、それは決して伊藤氏が主張しているように「ソフトウェア中心だから」ではない。
ソフトウェア中心かハードウェア中心かという議論では、(SteveJobsもMacWorldのキーノート中でアラン・ケイの言葉を引用しつつ語っているが)重要なのはソフトウェア中心なことではなく、(今のところは)ソフトウェアとハードウェアの緊密な統合による圧倒的な利便性の提供だ。

統合のための手段として、密接な統合ではなく標準化を選んだ場合、多用なデバイスをサポートできる代わりに利便性が失われることになる。少なくとも初期は。時間が経てば標準化がサポートする範囲も広がり、標準化戦略が逆転する時期はくるだろうが、Microsoftはその時期を読み違えた。これは、WindowsがPCメーカーや周辺機器メーカーを巻き込んだエコシステムを構築し、競争によるハード価格下落とバリエーションの豊富さゆえにMacを蹴散らして大成功したという体験が頭の片隅から離れなかったせいだろう。
唯一例外的に成功しているのは、ゲーム機でありメディアサーバでもあるXBoxとビデオ配信サービスでもあるXBoxLive、テレビとの連携だ。これらは、サービス・ハードウェア・ソフトウェアのすべてをMicrosoft一社が提供している。
SONYはといえば、あまりにもソフトウェアを軽視しすぎだろう。VAIOのソフトもろくでもないし、SonicStageもConnectPlayerもろくでもない。

この辺は、もう散々言い尽くされてきたところであり、書籍としてもクリステンセンの「イノベーションへの解―利益ある成長に向けて」あたりで書かれているとおりである。この内容が再確認された事例でもあるだけに、なんだかよくわからない発言だった。

これらはデバイスの統合についてのみの話であって、そもそもiPhoneが革命的な点というのはここにはないと僕は思う。iPhoneが革命的なのは、その熱狂的な反応をもって、UIの重要性を決定づけた点ではないだろうか。別の言い方をすれば、密接な統合による圧倒的な利便性の提供というのは、デバイス同士にのみ当てはまるのではなく、デバイスと人間との統合にも当てはまるかもしれない、と皆が思い始めたことだ。携帯デバイスには、ユーザーの支持を得る方向性としてハックやカスタマイズの容易性いうものもあったのだが、iPhoneの登場は全く異なるベクトルを示してみせたのだ。

2007年1月14日日曜日

CSS/JavaScript開発環境"Aptana"

こちらもWEB+DB PRESS vol.36から。
Eclipseプラグインのものとスタンドアロンのものがあるそうだが、Eclipse使いなのでプラグイン版を使ってみる。Software Updateでいける模様。

http://update.aptana.com/update/

既存のJSライブラリだけでなく、自作のJSライブラリについてもコード補完がきくようで、まさしく欲しかったもの。他にもあるんだろうけど、とりあえずこれで十分。Aptanaパースペクティブにしなきゃいけないってのがちょっと嫌かな…

Yahoo! Design Pattern Library

Web+DB PRESS vol.36に載っていて、役立ちそうだったのでメモ。
たまにしかUI書かないので、ちょっとした社内ツールを作るようなときに妙なUIを作ってやりなおしたりしてるので、そういうの減らすためにも読んでみる。

Yahoo! Design Pattern Library

2007年1月13日土曜日

素のEclipseにWTPを追加

まずはWeb開発の基本、WTPのインストール。
昔は、Software Updatesで配布されていないようなJAR(Axisとか)に依存していて、事前にかき集めてインストールする必要があった。プラグインやFeatureのJARをダウンロードしてコピーするか、SoftwareUpdatesで数回クリックするだけ、というEclipseプラグインの標準インストール手順とはほど遠い面倒くささだった。手動でインストールする気が起きず、All-In-Oneをインストールしてた人も多いのでは?

今は、SoftwareUpdatesで後から追加できるみたい。
Help→Software Updates→Search for new features to installで、
Callisto Discovery SiteをチェックしてFinish。
Updates Site Mirrorsの画面が出るので、近そうなところをクリックして、OK。
すると、Updatesの画面でFeatureの一覧が出る。
Web and J2EE Devlopmentノードの中にWTP二人組を発見。
とはいえ、こいつらをインストールするにはかなりの数の依存プロダクトをインストールする必要があり、今回もパズルみたいだ…インストールするには、以下のものにチェックを入れる。

■Enabling FeaturesApahe
  • Batik
■Graphic Editors and Frameworks
  • Graphic Editing Framework-2.2.1
■Models and Model Development
  • Eclipse Modeling Framework(EMF)-2.2.1
  • XSD Schema Infoset Model-2.2.1
  • EMF Service Data Objects-2.2.0
  • Java EMF Model-1.2.1
■Web and J2EE Devlopment
  • Web Standard Tools(WST)-1.5.1
  • J2EE Standard Tools(JST)-1.5.1

で、Next。あとはおなじみのインストールプロセス。最後にEclipseを再起動してインストール完了。バージョン0.xの頃に比べると、ずいぶん簡単になりました。

Enterpriseシステム開発のための環境

Javaは成熟度を高めつつ急激に変化が鈍くなってきており、Enterpriseなオンライン系Webシステム開発手法はかなり枯れてきている。そこそこのものをそこそこのコスト・時間で開発するためのセオリーはほぼ確立されてきている実感がある。しかし、視界の端の方にはさまざまな変化の兆しが見えている。
Rubyをはじめとするスクリプト言語が徐々に勃興し、DIコンテナはマイナーチェンジを繰り返しつつ無視しがたい機能を搭載しはじめており、Ajaxの台頭も横目に見える。Eclipse一強体制だった開発環境は、NetBeansの復活とEclipseの過剰な複雑性によって多様化の道が見え始めた。

直近の問題として、Antに変わるMaven、複雑性を増すばかりのEclipse、NetBeansを現場でどう使うかを一度把握しておきたい。
まず、EclipseのWeb開発環境の作り方から。
ってわけで、まずはEclipse.orgからEclipseの3.2.1をダウンロード。SoftwareUpdateやってみるとパッチが入ってたので、パッチもインストールして再起動。本体のインストールはこれにて終了。

2007年1月12日金曜日

DS自作プログラム動作おすすめの環境 by DSLinux

ブートデバイスは、NoPass系がおすすめらしい。
  • MAX Media Launcher
  • Supercard 3
  • Superkey
ストレージアダプタは、以下のものがおすすめらしい。
  • Supercard
  • M3
ただし、これはあくまでもDSLinuxの起動を考えた場合なので、ブートデバイスにNoPass系を使うのであれば、GBAMPでも良い気がする。メディアがCFってのが痛いけど…
ちなみに今、SuperkeyとSupercardの組み合わせをヤフオクで見てみると、6000円程度。買ってもいいかなと思ってしまう。

"機密情報にJSONPでアクセスするな":咀嚼・メモ

Web 2.0的アプリのセキュリティ:機密情報にJSONPでアクセスするな

要するに、script srcで取得できる形式で公開されている情報は、公開されているサイト(サービス)と関係ないサイトからも取得可能になってしまうので、機密情報はこういった形式で公開するな、ということですね。GMailの脆弱性もこれだったのは初めて知った。
script srcでクロスドメイン制約を回避できる、って聞いた時から大丈夫だろうかと思いつつ深く考えてなかったけど、とりあえずまずいと。勉強になりました。

"デスクトップ製造機"が現実のものになった?

Fab@Home

紹介元:GIGAZINE

トフラーの"富の未来"で紹介されていた、デスクトップ製造機の現物が現れました。しかもオープンソース。リンク先には、実際に製造しているところのムービーもあります。富の未来では、もっと複雑な機械類の製造を目指しており、それは現実になるとの記述があった気がしますが、今のところは簡単なものしか製造できなさそう。この程度であれば、100円でダイソーやCanDoに売ってそうです。ともあれ、未来の片鱗を動画で見ることができて満足。

2007年1月10日水曜日

自作プログラム格納用アダプタ

GBAMP
GBA Movie Playerの略。CF版とSD版があるが、CF版のバージョン2でないと自作プログラムは動作しないらしい。
自作プログラムを動作させるには、ファームウェアのアップデートが必要。ファームウェアはここ。書き換え手順はここ
CFってめんどくさいね…もう滅多に使わないと思うけどなぁ。

M3
GBAMPの新バージョン。SRAM内蔵のため、PassMe2以降でも使える。同じくCF版とSD版がある。めちゃ高いらしい。機能的にはSupercardと同じだが、Supercardより高い。

SuperCard
M3とほぼ同じ。Slot-1(DS)にさすものと、Slot-2(GBA)にさすものがあるらしい。

GBA Flash Carts
めっちゃめちゃ高いらしい。バイトではなくビット単位で容量が表されているので注意。

2007年1月9日火曜日

パススルー用デバイス/ソフト

DSLinuxの訳に、自分なりの解釈を加えたものです。

NoPass
見た目はNitendo DSソフトとまったく同じように見えるカード型デバイス。いわゆるパススルーデバイス(自分にさらにカードをさして、そのカード内のプログラムを自由に起動する)とは違うので、自身にカードスロットは持たない。PassMe2とは違って、GBAMPで動作する。
要は、自分はDSスロットにささってDS本体を騙し、GBAスロット→アダプタ→CF/SD内のプログラムを起動するデバイスだということ。PassMe2では必要な、SRAM対応アダプタが不要なのがポイントか。
"Max Media Launcher"や"Passcard 3"、"Superkey"はNoPassと同じものだそう。

FlashMe
DS用の改造ファームウェア。DSの正規ファームウェアが実行している、起動プログラム(ソフト)の正当性チェックをスキップする。自作プログラムはGBAスロット→アダプタ→CF/SD内に格納する。
FlashMeをDSにインストールするためには、他のパススルー用デバイスか、ppflashが必要になる。ファームウェアを書き換えた場合、メーカー保証は受けられなくなるので注意。書き換え後は、Wireless Multibootを使った自作プログラムの起動が可能になる。

PassMe
元祖パススルーデバイス。DSスロットに差し込む小さなカード型デバイスで、自身には正規のDSソフトをつなぐ。PassMeは、自身に接続されたDSソフトのヘッダ部分を書き換えて、GBAスロットにさされたプログラムを起動するようだ。おそらく、正当なDSソフトのRSA署名だけを拝借しているのだろう。
natrium42.comとかDSPassmeで普通に買えるらしい。って海外ですけど…日本に配送は無理だろうなぁ。
PassKeyやSuperPassと呼ばれているものもPassMeと同じらしい。
PassMe2は、任天堂側が2005年夏にアップグレードした新ファームウェアに対応したものだが、プログラム格納先のカードにはSRAMが必要らしい。つまり、GBAMPでは動かない。M3かSupercard、GBA Flash Cartsが必要になる。

WifiMe
仮想PassMeらしい。DSダウンロードプレイを使ってPassMeを動作させるものらしいが、2005年夏にアップグレードされた新しいファームウェアでは動作しないので、詳細は省略。

どれもYahooオークションで結構売ってますね。別名使ってあるのが多いので、検索する時はいろんな名前で試すのがよさそう。PassMe3ってのも出ている模様。

2007年1月8日月曜日

ラーメン in America

Slashdot: Father of Instant Rame Passes Away

インスタントラーメンの生みの親、安藤百福さんが亡くなったというニュースが本家Slashdotで取り上げられていて、インスタントラーメン談義で盛り上がっている…
インスタントラーメンはハック可能なのでGeekにぴったりの食べ物だ!という話から、オレハック話が炸裂してます。油の質を気にする人が多いのにはちょっと驚き。一度お湯でラーメンを戻したあと、その湯を一度捨てて入れ直し、油を切る人がいるらしい。かと思えば、オリーブオイルやピーナッツバター(!)を入れる人もいて、実はラーメンハックで日本の上を行っているんじゃないかと思うことしきり。アメリカで流行ってるとは聞いてたけど、ラーメンは普通にramenで通じたりして、本当に浸透しているらしい。へぇー。

Nintendo DSで自作コードを動かすための環境の概要

PSPに比べて、Nintendo DSで自作コードを動かす環境を作るのは結構難しい。しかし、DSでiPodできるソフトやリモートデスクトップのようにPCを遠隔操作するソフトなど、魅力的なソフトが結構あるので、本気で環境そろえたい気持ちになってきた。

Nintendo DSで自作コード(homebrew)を動かすための環境については、DSLinuxというLinuxをDSに移植するプロジェクトのWikiによくまとまっている。英語だけど。
で、ざっと調べてみた結果…おおまかに言って、以下の2つの方法で自作プログラムを起動しているようだ。
  1. ・DSのファームウェアを書き換えて、(正規品かどうかのチェックをスキップすることで)自作プログラムを動かすもの
  2. ・自作プログラムを動かすためのアダプタプログラムを、正規のDSソフトとしてDS本体に認識させ、アダプタプログラムが自作コードを起動するもの
1.の手段の代表的なものが、FlashMeと呼ばれるもの。
DS(のファームウェア)はソフトの起動時にRSA署名をチェックすることでプログラムが正当なものかどうかをチェックしているようで、任天堂に承認されていないプログラムはこのチェックではじかれてしまう。そこで、DSのファームウェア自体を書き換えることで、このチェックをスキップしてしまおうというアイデアが1.になる。
一度DSのファームウェアを書き換えてしまえば、元のデバイスは二度と必要なくなるので、誰かに借りることができるならお手軽にできるよう。

2.の手段の代表的なものは、PassMeシリーズやNoPassと呼ばれるもの。
これは、DSソフトのスロットに正当なRSA署名を持ったプログラムを差してDSにはまっとうなソフトが起動すると思わせ、そのソフト経由で自作プログラムを起動するというアイデアで、チェックをスルーするためのアダプタのような働きを持つデバイスを利用する。
このため、このアプローチでは自作プログラム格納用のデバイスを別途用意する必要があり、アダプタ製品によってプログラム格納用デバイスの種類が異なる。
アダプタ自身が別のカード(CFとかSDとか)を差すスロットを持っている場合には、ここに直接差す。持っていない場合には、GBAスロットにカードを差すこととなる。ただしこのケースでは、直接GBAスロットに差すことのできるカードは市販されていないため、CFやSDとのアダプタが必要となる。

さらにこれらの変則版として、DSダウンロードプレイのハックを組み合わせる方法もあるようだ。これはWireless Multibootと呼ばれ、元々DSに存在するダウンロードプレイの機能をハック(具体的には、PCからDSにソフトをダウンロードさせるようにする)して、自作プログラムをDSにダウンロードして実行させるというもの。ただし、上記のようにDSはプログラムの正当性をチェックしているので、1.の手段と組み合わせる必要がある。
この手段を用いた場合、自作プログラム格納用のカードとアダプタは不要となる点がメリットだろう。

2007年1月7日日曜日

Wiiリモコンに見る、オープン性とコミュニティの力

Wiiリモコンは、Bluetoothという仕様がオープンでわりと広く使われている無線通信方式でWii本体と通信していて、BluetoothアダプタさえあればWindowsやMacなどのコンピュータとも簡単に通信できる。
このようなオープン性から、世界中のDIY大好きな人たちが、すぐに思いつく、実用的なものから、意味不明なものにまで次々にWiiリモコンを活用しはじめている。

具体的には、WiiリモコンをPCマウスとして使うWiinRemoteや、Wiiリモコンによるラジコン操作、果てはWiiリモコンでホームシステム(空調や照明など)をコントロールする人まで現れている。Wii本体は買わず、Wiiリモコンだけ買っている人もいたりする。

また、WiiでOperaブラウザが動くことを利用して、Wii用のサイトを作る人や、ホームネットワーク内のリソースをWiiに対して公開するソフトを開発・販売する人も出てきている。

最近は、シンプルな機能しか持っていない製品やサービスでも、拡張性などで(有償・無償問わず)人を集めることさえできれば、元の製品やサービスを最大限生かした周辺製品が次々に開発され、総合的にはどんどん魅力的な製品に仕上がっていく例がたくさんある。プラグインで成功したFirefoxや、無料のSDKでユーザーを増やし、オープンソースソフトウェアのコミュニティを増やしつづけた結果、総合的には非常に魅力的なプラットフォームになったJavaが良い例だろう。そのうち、WiiショッピングチャンネルやSDカードのハックに成功して独自のWiiチャンネルを割り込ませる人が出てきて、Wii上で動くソフトウェアはどんどん増えていくだろう。Nitendo DSのハックもかなり進んできていて、オフィシャルな魅力とは別に、DIYの対象としてもおもしろくなってきている。
反面PS3は、Linuxが動くだけでは単なる変わったPCにすぎず、PS3のプラットフォームとしての魅力を高めることはできないだろう。出来の良いブラウザも搭載されているが、PS3コントローラでの操作というのはリビングにはまったく向いていない。リモコンというメタファーがリビングへの同化を自然なものにしているWiiとは、DIYの対象としてはしばらく勝負にならないだろう。コアゲーマー向けのイメージを作ってしまったこともマイナスに作用している。
XBox360は、開発環境をPCと同じ .NET Frameworkに統一したことがどこまで吉と出るかだろう。VisualStudio.netは安価なバージョンも用意されているが、やはり有償であることが大きなネックになる。昔と違い、企業ユーザー以外にMSの開発環境を使っているユーザーもあまり多くない。現状の.NET開発コミュニティの少なさから見ても、多くのコミュニティを作り出すことは難しいだろう。

総合的にはこんなイメージ:
Wii
  • リモコンとチャンネルのメタファーがリビングへの同化を後押し、リビングへの独自機能追加欲求からDIYコミュニティの盛り上がりが期待できる(すでに盛り上がってきている)
  • WiiリモコンのハックしやすさがDIYにプラス
  • OperaブラウザのFlashやAjaxへの対応がDIYにプラス
  • ショッピングチャンネルへのハックもはじまっており、独自チャンネルが追加できるようになる可能性も高い
PS3
  • CM、価格、コントローラから受ける、コアゲーマー向けのイメージが幅広いコミュニティ形成にマイナス
  • Linux対応により、コアなコンピューターユーザの取り込みは可能
  • PS3メニューのハックポテンシャルが低い(現状では、このようなイメージ)
XBox360
  • .NETベースの開発環境を用意したことで、一部の開発者を取り込むことは可能。ただし、どちらかというとゲームメーカーへの恩恵だけが大きく、DIYな人への影響はあまり大きくないだろう
  • Movieダウンロードが好評で、リビングでの必須アイテムになる可能性あり
  • ほか、さわったことないからよくわからない
まぁ、書いててわかるけどWii派ですね…僕は。

Bloggerでトラックバックを使う

Bloggerってトラックバックないのか!?
何を今さら、自分…。きっと常識だったんだろうけど…。
というわけで、クリボウのBlogger入門 さんを参考に、Haloscanを使ってトラックバックを導入してみた。

登録をすませてログインしてみると、いい具合に

Latest News: New Blogger Installation Wizard!

なる文字が。クリックしてみると、どっさり英語のページが。と思ったらこれは開発者Blogのニュースリリースのよう。本文中の「Blogger Install Wizard」の文字をクリックしてウィザードページへ。

まずはBloggerからテンプレートを取得して、Haloscanにアップロードしろ、と言っている。Bloggerにログインし、「テンプレート」タブ-「テンプレートをバックアップ/復元」の中の「テンプレートをすべてダウンロード」をクリックして、ローカルディスクにテンプレートファイルを保存。Haloscanのページに戻り、テンプレートファイルをアップロード。すると画面が切り替わり、Haloscanが編集したテンプレートファイルのダウンロードボタンが表示されるのでダウンロードしてローカルディスクに保存。
さきほどのページから、ダウンロードしたテンプレートをアップロードし、「テンプレートを保存」ボタンをクリックすればBloggerへの変更は終了。

次に、Haloscan側の設定を微調整しておく。
HaloscanのMembersタブ-Settingsタブを選択し、Time Zoneを「(GMT + 9:00 hours) Osaka, Sapporo, Seoul, Tokyo」に、「Character Encoding」を「UTF-8」に変更する。っと、これはクリボウさんとこにも書いてありますね。同じく、Date Formatもクリボウさんおすすめの「Y-m-d H:i」にすると良いでしょう。「2007-1-5 13:30」みたいになります。

ここまでで、トラックバック用URLの表示や、トラックバック一覧が表示できるようにはなったんですが、トラックバックを打つ場合にはHaloscanのページから打つ必要があります。このあたり、何か良いプラグインみたいなのがあるといいんですが…
トラックバックを打つ場合には、Membersタブ-Manage Trackback-Send a Trackback PingでBlogエントリのタイトル、要約、URL、トラックバック先エントリのURLを入力します。

2007年1月6日土曜日

Wii Media Center Xを使ってみる -動画閲覧-

最後に、一番期待している動画閲覧。動画の場合も画像とほぼ同じで、
<インストールディレクトリ>\software\Video\videos
にMJPGかFLVを入れるだけ。これで、画像と同じくMedia Centerの「My Videos」にサムネイル(Videoの冒頭シーン)が表示されるようになる。ただし、今のところMJPGファイルを入れてもMedia Center Xは認識しないので注意。FLVファイルを入れておくと、以下のように表示される。

左側が英字のみのファイル名、右側が日本語ファイル名だ。日本語ファイル名のものは、認識はされるものの文字化けする。
このサムネイルをクリックすると再生がはじまるのだが、残念なことに、バージョン0.92では4分ほど再生したところで再生が止まってしまう。フォーラムを通じて開発チームへのフィードバックもなされているが、開発チームからの回答は今のところない。早急な解決を望みたい。

ざっと使ってきたが、アルファ版だけあってまともに動くところの方が少ないという状況なのは確かだ。しかし、この製品が実現しようとしているものはまさしく僕が実現したかったことであるし、PCを持つ多くのWiiユーザーが実現したいことでもあるだろう。この方向性のまま完成度を高めていけば、多くの人にとって役立つ製品になることは間違いないと思う。頑張って欲しい。

関連エントリ:
Wii Media Center Xでビデオを見るために -Wii Video 9-
Wii Media Center Xを使ってみる -画像閲覧-

Wii Media Center Xを使ってみる -動画閲覧-

Wii Media Center Xのその後

Wii Media Center Xを使ってみる -画像閲覧-

画像を見る場合は、
<インストールディレクトリ>\software\Pictures\images
このディレクトリに画像を放り込むだけ。これで、Media CenterのHomeページ上の「My Pictures」にサムネイル(といっても単なるアイコン)が表示されるようになる。

サムネイルをクリックすればオリジナルサイズの画像が表示される。My PicturesメニューにはSlideshowというものもあるが、バージョン0.92では動作しない。
さらに、国際化対応もなされていないようで、ファイル名に日本語が含まれている場合にはサムネイルの画像名が文字化けしてしまう。サムネイルが実画像の縮小表示ではないので、サムネイル画面上で日本語ファイル名の画像同士はまったく区別できず、見たい画像かどうかはオリジナル画像を一つ一つ表示して探さなければならないのはかなり不便だ。サムネイルでの画像縮小表示か、日本語ファイル表示のどちらかには早急に対応してもらいたいところだ。

関連エントリ:
Wii Media Center Xでビデオを見るために -Wii Video 9-
Wii Media Center Xを使ってみる -画像閲覧-

Wii Media Center Xを使ってみる -動画閲覧-

Wii Media Center Xのその後

Wii Media Center Xでビデオを見るために -Wii Video 9-

★★★☆☆
Wii Video 9

各種動画ファイルを、Wiiで視聴可能なMotionJPGやFlashVideoに変換するツール。Red Kawa提供。UIはあんまりよくないし、変換後の画質もいまいち。だけど、無料でFLVが作れるだけでも十分だ。

セットアップだが、これまた簡単で、インストーラをダウンロードしてダブルクリックするだけ。なぜだかよくわからないが、Videoraというソフトに依存しているらしいので、バージョン2.0のFree Trialをダウンロードしてインストールした。インストール時のオプションで、Windows起動時に起動するかどうかと、BitCommetをインストールするかを聞かれたので、起動はNo、BitCommetのインストールはYesですすめておいたが今のところ特に問題はない。常駐させる必要はないようだ。BitCommetが必要かどうかは未確認。

使い方も簡単で、インストール完了後にできる起動アイコンから起動して、Convertメニューで「One Click Convert」か「Normal Convert」をクリックして変換したいファイルを選ぶだけ。ただし、「One Click Convert」の場合は右に表示されている「Device(PS3/Wii)」や「Profile(MJPG/FLV)」が選べないので、右に表示されている設定を変更したい場合は「Normal Convert」を選ぶこと。
別のエントリでも述べるが、Wii Media Center Xのバージョン0.92ではMJPGをうまく認識しないようだ。今のところはFLVを選んでおいた方が良いだろう。
変換後のファイルは、選んだプロファイルによって
<インストールディレクトリ>\Videos\Wii\FLV
<インストールディレクトリ>\Videos\Wii\MJPEG

のどちらかに保存される。出力先フォルダは設定(Settings)で変更可能。

関連エントリ:
Wii Media Center Xでビデオを見るために -Wii Video 9-
Wii Media Center Xを使ってみる -画像閲覧-

Wii Media Center Xを使ってみる -動画閲覧-

Wii Media Center Xのその後

Wii Media Center Xを使ってみる -セットアップ-

アルファ版のため、未評価
Wii Media Center X 0.92

Red Kawaによる、Wiiをメディアセンターとして使うためのソフトウェア。アイデアは非常にシンプルで、PC上にWebサーバーを立ち上げて、Wii用ポータルサイトを稼働させ、そこでPC内の写真、音楽、ビデオを公開しようというもの。PS3版もあったりするが、モノはほぼ同じだろう。これから数回で、Wii Media Center Xバージョン0.92のセットアップ手順と使い方を書いていこうと思う。


セットアップは簡単で、上記サイトからインストーラをダウンロードしてダブルクリックするだけ。セットアップが終わると、スタートメニューとデスクトップにWii Media Center X起動用のアイコンができるので、以後起動する場合はこれらから起動すれば良い。起動すると、以下のようなウィンドウが表示される。



セットアップ上注意すべき点として、ファイアウォール設定の解除がある。このソフトはWebサーバーを立ち上げて、別のマシン(Wii)からアクセスする必要があるため、ファイアウォールが設定されている場合は解除しなくてはならない。ファイアウォールを解除しなかった場合、WiiからMedia Center Xにアクセスしても、エラーメッセージも出ず無反応のままとなる。
ファイアウォールを解除する場合、除外するプログラムを指定する方法と穴をあけるポートを指定する方法があるが、プログラム指定で解除する場合、Wii Media Center XのWebサーバーはインストールフォルダの「RKMediaCenter.exe」ではなく、PATHが通った場所の「java.exe」なので気をつけること。たいていは、「C:\Program Files\Java\<JREのバージョン>\bin\java.exe」のはずだ。ただし、Javaは汎用のランタイムなので、Javaに対してファイアウォールを解除すると、Wii Media Center XだけでなくJavaを利用するすべてのネットワークソフトのファイアウォールを解除することになってしまうため、セキュリティ上避けた方が良いだろう。
ポートを指定して解除する場合は、Wii Media Center X起動後に表示されるウィンドウ(上記)に以下のような形式で表示されているポート番号を使う。
http://<PCのIPアドレス>:ポート番号
ファイアウォールソフトウェアとして、Windows標準のWindowsファイアウォールを使っている場合、管理者権限を持ったユーザーでログインした後、「コントロールパネル」→「Windowsファイアウォール」を開き、「例外」タブから「ポートの追加」で上記ポート番号を入力する。ここまで終われば、PC側の設定はひとまずは完了。
後はWiiのURL入力画面で上記のアドレスを入力すれば良いのだが、WiiのOperaブラウザではURLを入力することができない。Webメールや自分のBlogを持っていれば、そこからアクセスすると良いだろう。僕の場合は、Google Personalized Homeのブックマークに上記アドレスを追加することで対応した。
アクセスすると、以下のような画面が出る。



次のエントリでは、Media Centerを使って画像や動画を見てみる。音楽の再生は、バージョン0.92では対応していないらしい。

どうでもいいが、Red Kawaって変な名前だと思ったら、赤い川、らしい。アイコンが赤地に「川」の字だ。日本人が関係してんのかな?

関連エントリ:
Wii Media Center Xでビデオを見るために -Wii Video 9-

Wii Media Center Xを使ってみる -画像閲覧-

Wii Media Center Xを使ってみる -動画閲覧-

Wii Media Center Xのその後

2007年1月5日金曜日

働くこと、働き方

NBOlineに、似たトピックを扱う2つの記事が掲載された。

2007年を斬る: 「働く」って何だっけ?
by 水野 博泰氏
残業大国ニッポンを憂う
by 宋 文洲

両方を読んでみたが、この2つは相互に対立する意見ではない。だが、個人的には水野氏の意見により深く共感する部分があった。
宋氏の主張のとおり、残業もしくは不払い残業がなくなるのを歓迎する人は多いだろう。ただし、それとは別に、水野氏が描写したような成果主義の問題点は解決する必要があるだろうし、知識が価値を失う社会で必要な変化というのもいずれ生じてくることになるだろう。

少なくとも僕の周囲に限って見ると、水野氏は今の日本の…特に大企業の状況を的確に描写しているように思える。知識はその価値を失いはじめており、自らのスキルを高めたい、プロフェッショナルとして成長したい人間ですら、社内だけではどうすれば自分を高められるかわからない状況。これにうまく機能していない成果主義が追い打ちをかけ、アマチュアリズムが蔓延する。
そんな状況をふまえたうえでの、徒弟制が復活するとの予見はおもしろい。かなりの数の若手が望んでいる、知識を超えたプロフェッショナリズムの追求を助け、より正確な評価を可能にする可能性があり、個人的には是非実現して欲しい、実現させたい未来だ。実現を予感させるようなものはいくつかある。インターネットが浸透した結果、企業を超えた個人同士の結びつきが急速に広まり、志の高い者は先達を自ら発見し、ともに学ぶという状況が広がりつつある。この状況の裾野を広げ、部外や社外にまで踏み出せないような者にも機会を与えることはアマチュアリズムの蔓延に歯止めをかけることができるかもしれない。
昨今急速に広がった”金銭的報酬を強く打ち出す”という方向性は、それはそれで存在しても良いが、それのみという状況は僕や僕の周囲にいるような人間が望んでいる状況ではない。

ホワイトカラー・エグゼンプションを以上のような視点でとらえると、コンセプト自体には反対ではないが、成果の評価方法や妥当な基準、合致しやすい職種やしづらい職種の識別、職種ごとの運用方法など、実施するためのインフラがあまりに未成熟なのを見るにつけさらなるアマチュアリズムの蔓延を招きかねず、時期尚早だと思えるのだ。理論的に正しい成果主義の運用なんて望んでないし、不可能だろう。多くの人が納得できる運用が、ホワイトカラー・エグゼンプション導入のインフラになる。オフィシャルな従弟制が助けになるかもしれない。ホワイトカラー・エグゼンプションが適切に導入されれば、残業時間を公正に減らす道も見えてくるだろう。

iPodをDS上で再現

Licks Media Player



これはすごい。使ってみたい。
プログラム自体の場所はどんどん変わっていっていて、バイナリの最新版は今ここのよう。ページの下の方のリンクからクリックしてみたけど、重くてダウンロードできない…
さらに、開発者はソースコードを公開したみたい。OSSのプロジェクトになるのかな…?

理想のリビング

どうも自分には、まずは環境を整えて、余計なことは何も考えなくて良いようにしてから仕事に没頭したい、という考えがあるらしい。家庭内の作業をできるだけ自動化したいと考えているのは、この延長線上にあるようだ。

まず、乾燥機能つきのドラム式洗濯機を買った。次に、食洗機を買った。こいつらは、かなり投資対効果の高い買い物だった。

次に考えた自動化対象が、掃除。しかし本格的な掃除ロボットはかなり高く、とりあえずはロボモップを購入。しかしながら、ローテーブルにPCを置いて床においたクッションに座っているような我が家ではなかなかロボモップが活用できない。
そこで、次に北海道民芸家具のワークデスクを買った。さらに、先行発売中の無印良品ワイドアームソファを買った。これは、大ヒットになった体にフィットするソファと同じく、消費者の声を集めて新規開発したソファ。洗いやすく、横になっても快適で、床とある程度の距離があるためソファの下も掃除しやすい。これで、床にモノを置く必要がなくなり、ある程度のホコリや髪の毛は、定期的にロボモップが掃除してくれるようになった。

僕はPodcastを聞いているが、iTunesのPodcast対応機能はイマイチで、朝PCを立ち上げると、iTunes⇔iPod間の同期と同時に最新エピソードのダウンロードをはじめてしまう。こうなると、同期が終わったとしてもダウンロードされたエピソードは反映されず、もう一度手動で同期する必要がある。なんという面倒くささ。幸い、エピソードのダウンロードはiTunesの設定で毎時間行うようにできる。あとは、iTunes⇔iPodの同期さえ自動でできれば、毎朝手動で更新しなくても、出かける前にiPodを引き抜いて持っていけばよいようになる。
これは、iPodとiTunesを同期するスクリプトを作り、Windowsのタスクスケジューラに登録することで実現した。スクリプト自体は、こんだけ。拡張子を「js」にすれば直接実行可能。
var iTunesApp = WScript.CreateObject("iTunes.Application");
var result = iTunesApp.UpdateIPod();

とりあえず現状はここまで。
改善したい点としては、まずは掃除ロボットの使い勝手。
ロボモップは充電しっぱなしにしてはいけないことになっており、3時間程度充電した時点で充電器からはずしてやらなければならない。しかし、電池の持ちはかなり短く、3時間程度掃除をすると電池が切れてしまうので、大抵の場合は使いたくなってから2~3時間かけて充電し、モップをつけてスイッチをつけるというステップを踏むことになる。これは面倒くさい。できれば、Roombaスケジューラートリロバイトにして、掃除をスケジューリングしたい。

二つ目は、テレビ。
現状は14型ブラウン管で、ソファに座っていると小さい文字がよく見えない。これを大きくすると同時に、PCにためた動画をテレビで見れるようにしたい。実現する方法としては、まずは液晶のやや大型のテレビに買い替える。次に、テレビにPCをつなぐ。もしくは、iTVのようなセットトップボックスを使ってPCから配信する。PCにWebサーバーを立て、Wiiのブラウザ経由で見るというのもありかもしれない。

最後に、植物の管理。
室内で蘭(デンドロビウム)を栽培していて、日光に当てつつ定期的に水をやっている。上から水をかけるのではダメで、水につけなければならないのが意外と面倒くさい。また、気温が下がりすぎると枯れてしまうため、冬場の温度によっては暖房が必要になる。
また、ベランダのプランターに野菜を植えていて、これにも定期的に水をやっている。
水やりはまだ良いが、冬場の暖房は経済性を考えると最小限にすましたい。一定温度以下だと自動的に暖房がつくような小さな温室のようなものがあれば楽になる。

テレビ関連はまぁ製品を買えば良いとして、その他の実現に必要なのは以下のようなものか。
  • スケジューラ
  • スケジューラと連動する各機器
スケジューラは、機器組み込みのものか、集中管理のために全機器共通のものを使いたいのであればPCのスケジューラを使うのが妥当だろう。
現状ではPCとの連動を考慮して作られた製品はほぼ存在しないので、市販の製品をそのまま使う場合には一体型のものを使うこととなる。この場合、スケジュールは個別機器ごとに設定する。
製品の例としては、掃除はRoombaスケジューラー、暖房はサーモミターつきの暖房器具が販売されている。聞き伝えだが、給水も一体型のものが存在しているようだ。

スケジューラとしてPCを使う場合は、ある程度のDIYが必要になってくる。
掃除機なら、Roombaがカスタマイズ可能なものを出していて、実際にBluetoothで操作するサンプルも存在する。給水や暖房はあまり聞いたことがないので、現状ではハードウェア的なハックが必要になりそうだ。実現に向けて製品やTipsを探していきたい。

2007年1月4日木曜日

任天堂の力

僕の家にもWiiがある。まぁ、僕が一人で気に入って、奥さんがノロウィルスで寝込んでいるときに買出しに行って、ヨドバシカメラで行列を見つけたので並んで買ってきたんだけども。
いろんなBlogで紹介されていて、 もういまさら書く必要もないくらいにWiiは面白い。もっぱらWiiSportsばかりやっているが、似顔絵チャンネルで作るMiiとの同期も楽しいし、似顔絵チャンネルでMiiそのものを作ったり、他のWiiと通信してMiiを交流させるのも楽しい。奥さんも似顔絵チャンネルやWii Sportsをかなり気に入っていて、毎日体力測定している。

あまりにWiiを気に入ったので、ウェブで周辺情報を検索してると、Wiiの公式サイトで面白いコンテンツを見つけた。社長が訊く(社長"に"じゃない)Wiiプロジェクトというもので、社長自らがWiiやLaunchタイトルのプロジェクトメンバにインタビューし、開発時の状況や場面場面での決断を聞いていくというもの。「ゲーム人口の拡大」という明確なビジョン実現のために、決められたスケジュール内で小さな、しかし重要な決断を下しつづけて今僕の目の前にいるWiiにたどり着く過程が見えてくる。よくぞ、既存の常識を疑ってPS3やXBoxとは異なる方向をめざし、周囲の理解が得られにくい中でここまでのものを作り上げたものだ、と感動に似た感覚すら湧き上がった。
同じく公式サイトに、任天堂社長が2006年秋に行ったプレゼンテーションの資料がある。こちらをみると、明確なビジョンと戦略に従ってDSやWiiが作られていることがよりよくわかるだろう。
明確なビジョン、ビジョンのための戦略、ビジョンを信じて忍耐強く実行し続ける社員たち。組織の一つの理想型をみる思いだ。

さらに、システム開発に携わる人間として、インタビュー中にはいくつか印象深い話があった。それは、主にプロジェクト運営の話で、対照的な2プロジェクト「おどるメイドインワリオ」と「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」だ。
まず、おどるメイドインワリオ。これは5~10秒程度のミニゲーム集で、Wiiリモコンを使ったノリ勝負の愉快なミニゲームが大量に収録されているもの。このプロジェクトの達成には、ノリのいい大量のアイデアが必要となるだけに、個別メンバ(またはチーム)がなるべく自由に動けるように配慮されたらしく、開発オフィス前に作られた掲示板には、通りすがりの社員を含め誰もがミニゲームのアイデアを貼り付けることすらできたという。プロジェクトメンバへのインタビューでも、「辛いというより楽しかった」というようなコメントがほとんどだったのが印象的。ゲームの構成(つまりソフトウェアの性質)上、ミニゲーム間の依存関係はほとんどなく、個別チームが好きなように作業をしても成果の最終的な統合作業はあまり困難なものにはならないため、個別チームの自由を最大限に尊重することで、緊密な連絡と作業の同期によるスピード感やノリ・勢いの喪失を防いだのだろう。このような状況は、開発者にとっては「理想郷」といってもいい。開発規模もあまり大きくなく、「理想郷」を実現するための素地は十分にあったが、見事に「理想郷」を実現した幸せなプロジェクトだと思う。
次に、ゼルダ。こちらは ワリオ とは違って、かなり重厚なアクションRPGで、連綿と続くシリーズものの最新作だ。かなりの大作ゆえに開発規模も結構なもので、分業体制を推し進めざるを得ない。しかし、ストーリーやダンジョンは相互に依存しており、分業チーム間でも緊密に作業を同期しなければ進められないことが容易に想像できる。また、シリーズが受け継いできた「ゼルダ」としてのテイストで作品を統一する必要もあり、プロジェクトとしてはかなり難易度が高い。
このプロジェクトでおもしろいと思ったのは3点で、まず最初はベテラン開発陣のしたたかさ。最初から二転三転することを前提に、どう転んでも使い回せるようにうまく部品を作っていくあたりはさすがだ。
2点目は、宮本氏による効果的なユーザー視点の注入。ゲームじゃなくてもそうだが、開発が佳境に入ってくると、「なんとか辻褄さえあわせないと」というところまでしか頭がまわらなくなることが多い。辻褄あわせ(最低限の一貫性確保)はもちろん商品の出荷としては最低限のラインなのだが、実際はユーザーが使って「よし!」と思ってもらえないものを出さないと誰も幸せになれない。わかってはいるんだけど、目先のことしか考えられなくなる。こういう場面で、あえて「正論」を吐いてくれる人、さらに「正論」を吐くだけじゃなく、折れずに実現に向けて協力してくれる人が投入されるのは、厳しいように見えて、とても幸せなことだと思う。逆に、これを幸せなことだと思えなくなった時点で、プロとしてはもう終わりだと思う。そういう意味で、やはりこのゼルダも幸せなプロジェクトだったんだな、と感じた。
3点目は、ゼルダとしての統一感の維持方法。これは岩田社長もインタビュー前に予想していたが、こういう大規模プロジェクトでは、チーム間の連携は決まりきった連絡経路だけでは全く足りず、誰かが全チーム間を走り回ってグルー(のり)となることで、チーム間をかろうじて同期させていることが少なくない。しかし、このチームではそうはなっておらず、なんとなく「ゼルダの雰囲気」をチーム全体が共有することで、ゆるい統合を保っていたそうだ。これは、ゼルダというシリーズ商品の力によるものなのかもしれないが、非常におもしろいと思う。業務システム開発でこのようなアプローチは助けになるのだろうか?
全チームでのゆるいイメージ共有。すでにやっているのは間違いないが、適用範囲を拡大できるかもしれない。

Blogger

★★★☆☆

Betaが取れて、結構使いやすくなった。まだそんなに使い込んではいないけど、ブログパーツもあるし、タグもそれなりに使えるし(前から使えてた?あやふやだけどとにかく使いづらかったイメージ)他のブログに見劣りしないくらいのレベルにはなった気がする。
Google Docsとの連携はイマイチなままだけどなぁ。タイトルも反映されないし。あと、いまだに2度ログインパスワードを入力させられる。Googleアカウント使えるなら、一度どれかのサービスでログインしたら、以後はログインなしでシームレスに使えることを期待していたんだけど…とにかく、もうちょっと頑張ってIntegrateして欲しい。
そういえば、ブログタイトルに日本語を使ったらIEで表示できない、ってのはなおったのかな?面倒くさいからわざわざ変えて試す気おきないけど。

NHKスペシャル グーグル革命の衝撃 ~あなたの人生を"検索"が変える~

1/21(日) だそうで。10年ぶりくらいにNHKスペシャル見てみようかな、と思った。

シリコンバレー精神

★★★★★

これまた 、図書館で借りてきた本。1994年から2000年くらいまで、「シリコンバレーからの手紙」という形でシリコンバレーの空気を伝えてくれている。
この本の冒頭に、「シリコンバレーが天気の良い田舎町である」と書いてある部分がある。この部分を読んでしばらくは、すさまじい勢いでイノベーションを生んでいるシリコンバレーという場所のイメージとのギャップがものすごかったけれども、梅田氏の一日の暮らしについて書かれた部分を読んだ時にすべて理解できた。天気の良い田舎町で、喧騒とは程遠いがゆえに、すばらしい集中力で何かを進行させている。静かに、一人で。シリコンバレーには、梅田氏と同様の集中力で粛々と仕事をすすめている膨大な人たちがいるのだ。彼らのその集中力が、異常な速度のイノベーションを生んでいる一つの大きな要因になっている、それを感じた。
職場に行っても、何をすべきかクリアにならず、大して必死にならなくてもそんなに大きな問題にもならず、仕事中にくだらない話をしても許されてしまうような今の状況とは大違いだ。本当の集中というのはすごい力を生むのだろう。集中することの威力、というのを思い知った。集中。

さらに、今までは「エンジェル」とか「VC」とか聞いてはいても、大学卒業と同時に起業、なんてのはどういう神経を持っていれば可能なのかまったく理解できなかったが、シリコンバレーの空気と、冒険(ベンチャー)の失敗が人生に影響を及ぼさないというルール、そのルールがあるがゆえの、VCへのプレゼンテーションの陽気さや無邪気さを知り、ようやく彼らの状況が理解できた。失敗して当たり前、うまくいけばすごい!「XXXコンテスト」のすごい賞金つきみたいな感じなのだ。楽しそうだ…。この労働環境…の違いはなんだろう?いや…これは労働環境ですらない。

とにかく、チャレンジに対して非常に前向きになれる本。